菜箸亭●本日のおススメ

アナログ親父のMUSICLIFE & GOODS

ルサンチマン

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今さらだが、花沢健吾の『ルサンチマン』を読んだ。

2004~2005年頃の作品だから今から7~8年も前のものだ。

 

この作者の現在連載中の作品といえばスピリッツの『アイアムアヒーロー』だが、

これは『このマンガがすごい2010』の13位ランクインで知ってから、

コミックスを購入し続けて読んでいる。

はじめはちょっと変わった感じの漫画家マンガかと思っていたが、

1巻のラストに衝撃の展開が待っていた。そこからグイグイ引き込まれていくのだが。

 

前作『ボーイズ・オン・ザ・ラン』はこの年末年始の休暇中に、

TSUTAYAのコミックレンタルで一気に読んだが、読後感はハンパじゃなく痛かった。

 

それから初期作品も入っている短編集『特火点』を購入し、

ボーイズ・オン・ザ・ラン』よりもファンタジー入ってるという『ルサンチマン新装版』を買った。

コミックス4巻分を上下巻の2冊に纏めた物で、印刷の色も藍色だ。

現在の絵柄とはかなり違い、ハロルド作石などの影響が色濃く感じられる。

少しずつチビチビ読んでいたが、この世界観、展開、これが非常にハマった。

特に第1話と最終話のループ、連載終了から1ヵ月後に発売されたという

コミックス4巻の表紙に込められた作者のメッセージなど、凄い完成度だ。

 

その後、カバーの下に隠された表紙絵が見たくて、コミックスの4巻を買った。

その表紙絵はネタバレになるのでここには書かないが、まりあと月子、たくろーと越後の

本編には登場しなかったシーンが描かれている、とだけ書いておこう。

 

ボーイズ・オン・ザ・ラン』にしろ『ルサンチマン』にしろ、これを読んで思ったのは、

自分は今まで無事に上手く生き延びてこられたんだなという事だ。

しかしこれから先、変化していく時代と上手く付き合っていけるのかという不安もある。

 

新装版にはオマケとしてラインハルトのその後?が2ページ加筆されている。

今現在のタッチなのでキャラの顔もかなり違うが。

 

※特筆しておくが、いずれの作品もかなりエロを含んでいるので、

女性には全くおすすめしない。

 

内容は、次のブログにかなり詳しく書かれているので興味のある方は。

http://mangaen.blog30.fc2.com/blog-entry-70.html

http://mangaen.blog30.fc2.com/blog-entry-246.html

ルサンチマン 新装版 上 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

ルサンチマン 新装版 上 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

ルサンチマン 新装版 下 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

ルサンチマン 新装版 下 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)