菜箸亭●本日のおススメ

アナログ親父のMUSICLIFE & GOODS

Kula Shaker/クーラ・シェイカー

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彼らを知ったのは恥ずかしながら随分遅くて、たぶん1年程前だっただろうか。

運転時に愛聴しているラジオ局、FM-COCOLOのとある番組のロック特集で、

グルーヴの効いた、ハードで、それでいてクールな曲が流れてきた。

家に着き、急いでFM-COCOLOのHPでオンエアを調べた。

 

その曲こそが『ヘイ・デュード』、

クーラ・シェイカーとの初めての出会いだった。

 

その後、ディスコグラフィや古い雑誌等を調べ、1995年に登場し1999年に解散、

2006年に再結成〜現在に至る経歴を知り、完全なる後追いで、

年代順にデビューアルバム『K』から2nd『ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ』、

『ザ・ベスト・オブ・クーラシェイカー』を聴き、

最新作を聴きたくてウズウズするのを我慢しながら、

解散後、ギター&ヴォーカルのクリスピアンが立ち上げた新バンド、

ザ・ジーバスの2枚のアルバム『1-2-3-4!』『COWBOYS AND INDIANS』をチェックした。

 

そして、再結成後のミニアルバム『リヴェンジ・オヴ・ザ・キング』を経て、

やっと前作『ストレンジフォーク』、最新作『ピルグリムス・プログレス』に辿り着き、

とりあえず彼らの紆余曲折というか、変遷を把握することが出来た。

 

インド・ヴァイヴ・サイケ・バンドなどと言われ、人気絶頂の頃から、

ナチ信奉発言の誤解に端を発するメディアによるバッシング、レコーディングの遅延、

解散、再結成となかなか波乱万丈の彼らも、最新作が2010年の作だからもうほぼ2年前、

HPを見ても最近はライブも行っていない様子で、ファンからも忘れ去られている様に思え、

寂しい限りだ。もっと早く知りたかった。

 

それぞれのアルバムのレビューは追い追いやっていきたいと思うが、

最新作では大きな特徴であったインドっぽさはすっかり鳴りを潜め、

別のバンドではないかと思うくらい、アプローチは変貌している。

しかし本来のメロディセンスは失うどころか円熟味を増し、

サイケな音の壁に頼っていた初期の作品よりも、聴く程に味わい深い、

素晴らしい作品に仕上がっていると個人的には思う。

 

だが、こういう作品を作ってしまうと、過去の作品とライブでの共存はどうするのとか、

今後アリーナでは難しいのではなど色々心配してしまうが、

今はこのアルバムを聴きながら、彼らの今後の活動を待ちたい。

http://www.kulashaker.co.uk/

ザ・ベスト・オブ・クーラ・シェイカー (初回生産限定盤)

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