菜箸亭●本日のおススメ

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悩める娘

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娘はがんばって受験戦争を戦い、志望校に合格し、楽しい高校生活を送っている。

 

・・・・はずだった。

 

入学したら小学校から続けている陸上部に入部する、当然の様にそう思っていた。

 

でも同じ高校に進学した他の陸上部員は、一人を除き高校では陸上競技を続けない選択をしていた。これは事前にみんなから聞いていた。

 

唯一、娘以外で続けるのは、娘より遥かにタイムが速く、県で1・2位を争うエースの子だけだったが、『特別推薦入試』で地元より少し離れた他校に行ってしまい、いざフタを開けてみると、女子の新入部員は娘たった一人だけだった。

 

苦しい練習も大会も、一緒に泣いたり笑ったり出来る友達がいてこそ頑張れる。只でさえ後ろ向きな性格の娘に、これはキツかった。

 

おまけに兄の通っていた学校・同じ部なので、兄のジャージで練習に参加し、2・3年生と勘違いした先生から、いきなり長時間の練習を強いられ、何か月も体を動かしていなかった娘は重度の肉離れをおこしてしまい、3週間練習禁止。練習や大会の手伝いなどには参加しているが、悶々とした日々を送っているよう。

 

いきなり前途多難となってしまった娘。親としては、ずっと君が走る姿、成長する姿を見ていたいが、楽しい高校生活を送れることを第一に望んでいる。悩むのも成長過程で必要な事だろう。今までやって来たからなんて気にしなくていい。君が悩んで、君が出した答えならそれでいい。

 

そんな娘の気持ちを少しでも軽減出来る本はないかと、紀伊国屋で高校生の女の子が主人公の小説を数冊購入してみた。まずは、柚木麻子さんの『終点のあの子』、そして森絵都さんの『永遠の出口』。誉田哲也さんの『あなたの本』は違うけど。面白そうだったのでつい(笑)。

 

終点のあの子 (文春文庫)

終点のあの子 (文春文庫)

 

 

永遠の出口 (集英社文庫(日本))

永遠の出口 (集英社文庫(日本))