今日、息子の高校での陸上競技が事実上終了した。
総体で3種目に出場し、わずかに自己新を出せたのは1種目のみ。
しかし当然、決勝にも進めなかった。
今回で最後になるので、朝8時のポカリスエットスタジアム集合に
妻と一緒に車で送って行き、そのまま17時の終了までずっと観戦した。
思い起こせば、中一の初めてのレース、右も左も分からない君は、
買ったばかりのスパイクに履き替えもせず通学用のスニーカーで、
ランパンでなくジャージの裾を巻き上げて、雨の中とてつもなく遅いタイムで走ったね。
あれから5年で2分以上速くなったね。
君の走る時は雨が多かった。昨日も今日も、やっぱり小雨だったね。
小学校の時に走った風の強い日の橋の上では、まだ僕の方が速かった事、
長距離の練習で大通りを走らせ、妻が車でストップ&ゴーを繰り返しながら
付いて行った事などを思い出して、しばし感傷に浸った。
全国に行けるのは才能のあるほんの一握り。
才能無いのに、努力だけでよく頑張ったよ。最後に自己新出せたのは救いだったな。
決勝では、競技種目によってはコールされた時、スタンドの応援メンバーが
「せ~の、◎◎◎~!」とかいう風に名前を読んでくれるのがある。
そんなの、1回も経験する事なく終わったな。
もしあそこに立つ事が出来ていたら、みんなが君の名前を呼んでくれたのかなと思って、
……ちょっと泣けた。
寂しいな、まだ6月になったばかりだぜ。
もう君の事、コールに出て来ないとか、スパイク履いてるかとか、
ゼッケン付けてるかとか、心配する事も無いんだな。
朝練も無くて、授業終わったらもう練習に出なくて、居場所が無いな。
しかし、そんな思いは親だけのようで、本人曰く 「大学に入ってからもやるよ。」って、
……アホ!そんなの、まず大学入れてから言え!